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【三重】

沢や斜面、自治体が整備を 名松線不通問題でJR提案

2010年6月15日

 JR名松線の家城−伊勢奥津間(17・7キロ)が昨年10月の台風18号で不通になった問題で、県は14日の県議会でJR東海から、鉄道を安全に運行するためには沿線の山の沢や斜面など計40カ所で、排水路の整備や谷止め工事が必要だと提案されたことを明らかにした。

 前野和美氏(自民みらい)の一般質問の答弁で示した。

 県交通政策室によると、県と津市は4月20日に中部運輸局の仲介でJR東海と名松線問題を協議。JR東海は現状のままでは安全で安定な輸送ができないと説明。「不通区間にある山の沢や斜面の工事が必要。工事は自治体が実施するべきだ」と伝えた。

 県は昨年11月からことし1月にかけ、JRが公表した被災現場を独自に調査。「災害前の状態に復旧する場合には、治山ダムやのり面崩壊防止など特別な対策は必要ない」との調査結果をJR東海に伝えていた。

 県は今後、JRが工事が必要と提案した場所を津市と現地調査し、対応を検討する。

 一般質問はほかに、岩田隆嘉(自民みらい)、舘直人、中村勝(新政みえ)の3氏が登壇した。 (中山岳)

 

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