pen-style

万年筆ファンにビギナーもベテランも無い！

....と僕は思ってはいます。

しかし、何かと制約が多い筆記具であることは事実

知識が「ある」と「ない」とじゃ愉しみ方や拡がり方が
ぜんぜん違ってきちゃいますから。

万年筆歴の浅い方（仮に１年未満）で、書き味が納得いかず
（引っかかる、ざらつく、書き出しが掠れる..系）何度も
調整（ペンクリ）を繰り返してしまうパターン...。

傾向はもう、はっきりしてて...

①筆記角度が毎回大きく変化している。（不安定）
②平研ぎの太字（B、BB）を使っている。

この2点にほぼ集約されてる。

①に関しては本人が全く意識してないことが多い。

紙面にペン先がタッチする際は左傾斜、書いてるうちに
逆方向の右側へ倒れていく....なんてざら

とにかくその時々で紙とペン先の接地角度が全く異なって
しまってるわけ

これではペンクリで書き癖にあった調整をしてもらったと
しても意味が無くなってしまう。

EFやFの細字系ペン先だったら筆記角度のシビアさをあまり
求められないので、書き味が大きく変化することはないかも

しかし、太字...特に平（角）研ぎ＝スタブ系のペン先は
かなりやっかい

②に関する事だけど.....特にモンブランやペリカンとかの
平べったい「Ｂ」以上（場合によってはＭ～）のペン先は、
紙面と平行にペン先が当たらないと書き出しは掠れるは、
書けないは...で、お手上げになっちゃう。

筆記角度が安定してこないと、このタイプを気持よく使い
こなすことは、はっきり言って無理

また、捻り癖の強い人も結果的には難しいかな...。

そうなると選択肢は...

①自分の書き癖を矯正する。（金ぺん堂スタイル）

②筆記角度の許容量を多くとるような丸研ぎにしてもらう。
　（フルハルター／森山スペシャル）

③丸研ぎ+やや細めのペン先をはなから選ぶ
　（パイロット、パーカー他）

④自分の捻り角度にあった「オブリーク（斜めカット）」
　ペン先を選ぶ

いずれにしても、自分の書き癖を第三者に一度客観的に見て
もらうのが問題解決の早道だと思う。

僕はできるなら、オーソドックスな万年筆の持ち方を体得して
もらいたいなーと....。

その方がどんなペン先も味わえることができるからね！