北朝鮮向け不正輸出で逮捕

北朝鮮への輸出が禁止されている化粧品を不正に輸出したとして、山口県下関市の貿易会社の社長ら２人が逮捕され、警察は、中国への輸出を装って不正な輸出を繰り返していたとみて調べています。

逮捕されたのは、山口県下関市の貿易会社「慶南商事」の社長で韓国籍のキム・チュボク容疑者（６３）と妻で役員のチョン・ユギジャ容疑者（５５）の２人です。兵庫県警察本部の調べによりますと、２人は去年５月、国連の制裁措置に基づき、ぜいたく品として北朝鮮への輸出が禁止された化粧品およそ３５万円分を北朝鮮に船で不正に輸出したとして外国為替法違反の疑いが持たれています。警察によりますと、２人は、いずれも容疑を認めているということです。２人は、去年１０月までのおよそ２年間に中国の大連を経由して少なくとも３５００万円分の日用品などを北朝鮮に輸出していたということで、警察は、中国への輸出を装って不正な輸出を繰り返していたとみて調べています。