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宮崎 雨で作業の遅れを懸念

6月15日 18時31分

家畜の伝染病、口てい疫の問題で、宮崎県内で進められている家畜を処分する作業は、昼すぎまで降り続いた雨の影響で、地面がぬかるんで一部が中止になるなど、作業の遅れが心配されています。

口てい疫の問題で、宮崎県内では、今後、処分が必要な家畜が、14日現在で依然9万4600頭余り残っていて、宮崎県は、このうち、感染した疑いのあるおよそ2万9000頭の処分を今月20日までにすべて終えることを目標にしています。感染が最も広がっている川南町では、15日も午前9時前に、家畜の処分を行う獣医師や作業員がバスで、処分対象の家畜がいる6か所の農場に向かいました。しかし、昼すぎまで雨が降り続き、地面がぬかるんでいたため、作業は2か所の農場でしか行えず、ほとんどの作業員は作業に入れないまま役場に戻ってきました。また、新富町では、地盤がゆるみ重機が使えないとして、15日の作業がすべて中止されたほか、西都市と高鍋町でも一部の農場で処分が見送られ、作業の遅れが心配されています。川南町の農林水産課の橋口実係長(38)は「雨が降ると、足元がぬかるんだり、石灰がまきにくかったりするほか、重機が通ると家畜を埋める穴が崩れてきます。安全面に気を遣いながら雨の日でも、できるかぎり作業を進め、早く処分を終えたいです」と話していました。