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今月中にワクチン接種家畜処分完了 県方針
(2010年6月15日付)
口蹄疫問題で県は14日、ワクチン接種済みで殺処分が終わっていない牛と豚約6万9千頭について、6月中に殺処分と埋却を終える方針を明らかにした。また、感染疑いで殺処分対象となってる残り約3万頭については、20日までの処分完了が可能との見通しをあらためて示した。
同日開いた県議会環境農林水産常任委員会(十屋幸平委員長、8人)で明らかにした。
永山英也農政水産部参事(口蹄疫対策担当)が「国からの提案をもとに、疑似患畜は20日までに処分を終える計画で進んでいる。ワクチン接種分についても、共同埋却地を効果的に利用して6月中に終えるつもりで進んでいきたい」と説明し、今月中にすべての殺処分・埋却を終える意向を示した。一方、永山参事は「問題は天気。けがにつながることもあるので無理には進められない」とも話した。
県はワクチン接種分の家畜(疑似患畜を除く)の埋却に25ヘクタールが必要と試算。同意取得の難航や地下水の浸出などを想定して、各市町では試算を上回る数カ所から十数カ所の共同埋却候補地を選定している。また、県のまとめ(14日現在)では、ワクチン接種済みの牛や豚は7万8050頭で、殺処分を完了しているのは11・7%の9167頭。
一方、疑似患畜の牛や豚は19万7718頭で、このうち殺処分が完了しているのは84・9%にあたる16万7840頭。残り2万9878頭が処分未着手となっている。
自治体別にみると、13日現在でワクチン接種済み家畜の殺処分が未着手となっているのは川南、高鍋、新富の3町。13日は雨の影響で5月以降では初めて殺処分頭数がゼロとなっており、今後も梅雨の影響が懸念される。