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中国人実習生、未払い賃金など2700万円求め提訴 鹿児島地裁
(2010 03/30 06:30)
裁判所入りする中国人技能実習生(前列中央3人)ら=29日午後1時すぎ、鹿児島地方裁判所前
 外国人研修・技能実習制度で枕崎市の縫製会社サツマソーイングで働いていた中国人実習生3人が29日、最低賃金を下回る賃金で長時間働かされたとして、同社と一次受け入れ機関の南日本アパレル協同組合(薩摩川内市)、国際研修協力機構(東京都)などに対し、未払い賃金と損害賠償など計約2700万円の支払いを求めて鹿児島地裁に提訴した。未払い賃金の支払いを求める外国人実習生の提訴は、鹿児島県内で初めて。
 原告は、中国安徽省出身の孫麗娟さん(32)と江蘇省出身の顧紅梅さん(31)、管衛華さん(32)。
 訴状によると、3人は中国の送り出し機関を介して2007年3月31日に来日し、1年目は研修生、2年目以降は技能実習生として紳士用シャツの縫製作業に従事。残業は平均月180時間程度で、200時間を超える月もあったが、残業代は県の最低賃金を下回る時給300〜400円で計算されていた。また、パスポートや外国人登録証は取り上げられ、自由な外出はできなかったという。
 サツマソーイングは「訴状を見ていないが、送り出し機関から言われた待遇で受け入れた。弁護士に相談し、(訴訟を支援している)県労連と話し合いながら対応したい」としている。
 
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