自主規制か条例規制か 最終局面でも堂々巡り 漫画児童ポルノ条例
2010/06/12 15:39更新
記事本文
子供を性的対象にした漫画などの制限を目指す東京都青少年健全育成条例の改正案を審議する都議会総務委員会が11日開かれ、改正案の是非をめぐって激しい応酬が行われた。自主規制で足りるのか、条例による規制が必要なのか-。質疑はこの点で堂々巡りとなった。改正案は14日の委員会で採決されるが、最大会派の民主の反対で否決される公算が大きくなっている。
関連記事
記事本文の続き 質疑で、民主都議が「委員会の参考人招致で参考人が『(改正による)表現規制より、家族のコミュニケーションなどが整備が最善策』と指摘した」と追及すると、都側は「子供が1人で買える一般図書に子供の性行為を描いた悪質な漫画も売られており、保護者が把握することは困難。制度で子供に見せないことも整備だ」と答えた。
この答弁に、民主都議が「書店を視察したが、シール止めやラップ包装などの自主規制されていた。子供は簡単に手にできない」と反論。都側は「都の調査では現行条例の基準で制限されるものでさえ、自主規制をしていない店舗も少なくない」と応酬した。
さらに民主都議は「日本全国PTA協議会のアンケートでは業界などの『自主規制』が47%と最多。『自治体による規制』はずっと後だ」と指摘。都側は「アンケートは複数回答で、自主規制が最も望ましいという趣旨ではない。アンケートでは36%が自治体の関与を求めている」とした。
広告
関連ニュース
| タイトル | 更新日付 | 補足情報 | 
|---|---|---|
| 東京都の漫画児童ポルノ条例案 都議会… | 05/28 23:41 | |
| 漫画児童ポルノ規制 子育て条例か、表… | 05/25 15:22 | |
| 「漫画児童ポルノ規制」条例へ否定的意… | 05/20 23:13 | |
| 漫画家を参考人招致へ 泥沼化する「2… | 05/04 22:37 |