ヒップホップユニット、ET‐KING、作曲家のキダ・タロー氏(79)、タレント・坂田利夫(68)による異色コラボユニットが、吉本興業の劇場「京橋花月」(大阪市都島区)のテーマソングを制作することが14日、明らかになった。同劇場が7月1日からリニューアルすることを記念したもので、大阪・大国町を拠点にするET‐と“浪花のモーツァルト”“アホの坂田”というコテコテ大阪ユニットが話題を呼びそうだ。
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テーマ曲のタイトルは未定ながら、コンセプトは大阪パワー。大阪が誇る才能が、京橋花月のもとに集結した。
これまで同劇場は昼興行(漫才、落語、新喜劇など)と夜興行(芝居、イベントなど)の2部構成が基本となっていたが、気軽に劇場を楽しんでもらって大阪を盛り上げたいとの思いから、7月からは興行を5つのパートに分け、漫才だけ、新喜劇だけ、若手ライブだけ…と好きな部分だけチケットを購入できるシステムに変更される。
同劇場担当者は「“大阪人に親しみを感じてもらえる劇場”がリニューアルのコンセプトだったので、その意図をくみ取っていただき、大阪人の心に響く音楽を作る方といえばキダ・タローさんしかいない」とキダ氏に作曲を依頼。キダも「待ってました。頑張りまっせ」と快諾し、プロジェクトがスタートした。
作詞・歌唱は全国区の人気を誇る現在も大阪を拠点にするET‐に依頼。こちらも「大阪の名所の一つでもある京橋花月のテーマソングを歌わせていただけることは本当に光栄です。しかも、キダ先生の作曲と聞いた時は興奮しました。オモロイもんができること間違いなしです!」と二つ返事で了解し、曲の骨子が定まった。
さらに、吉本の芸人を代表して坂田がレコーディングに参加。ET‐のパワフルな歌声に独特のエッセンスを加え、より一層“大阪味”の曲に仕上げていくという。テーマ曲は7月から同劇場内などで流され、リリースの予定はないという。