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吉野レフェリー、テッドさんの魂継ぐ

 右腕に喪章をつけ、師匠であるテッドさんの遺影を持つ吉野レフェリー=大阪ミナミムーブオンアリーナ
 右腕に喪章をつけ、師匠であるテッドさんの遺影を持つ吉野レフェリー=大阪ミナミムーブオンアリーナ

 「大阪」(13日、ミナミムーブオンアリーナ)

 テッド・タナベさん一周忌特別試合を裁いたのは、テッドさんの最後の弟子である吉野恵悟レフェリー(22)。一年前のあの日を境に、ただ一人の専属レフェリーとなった。キャリアはわずか3年だが、的確なレフェリングと、選手との絶妙な“絡み”は師匠譲りだ。

 この日は右腕に喪章をつけてリングに上がった。「師匠はいつも的確なアドバイスをくれた。一人では何が正解なのか分からない」と、いまだ断ち切れぬショックを告白しつつも「このカードはテッドさんが裁かないとダメ、と言われる試合があった。僕もいつか“これは吉野じゃないと”と言われるレフェリーになりたい」と前を向いた。元お笑い芸人という異色の若手レフェリーが、テッドさんの魂を継いでゆく。

(2010年6月13日)
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