サッカーに負けない! ボクシングも日韓戦で盛り上げる−。東日本ボクシング協会は14日、東京都内で定例理事会を開き、早ければ来春にも日本と韓国の新人王対抗戦を実現する方針をまとめた。今月、韓国ボクシングコミッションから正式な“挑戦状”が届き、大橋秀行協会長は即座に反応。21日に現地を訪れ、初めて日韓の幹部同士が会談することになった。
あの熱き時代をもう一度−。ボクシング界も再び日韓戦へ立ち上がった。約20年前まではプロモーターが企画し、日韓の新人王同士が対戦していた。また、日韓対決の世界戦は看板カードだった。大橋会長と2度の激闘を繰り広げた張正九氏。17度の防衛を誇り、井岡弘樹氏とも戦った柳明佑氏。大橋会長は訪韓で両者と対面し、日韓のボクシング界復興へ一肌脱ぐつもりだ。
課題は日程と階級だ。日本の新人王決勝戦は12月、韓国は8月に開催されており、調整が必要になる。また、日本は12階級で新人王が誕生するが、韓国では現在、何階級で新人王戦が行われているのか定かではない。
「サッカーもそうだし、日韓戦は盛り上がる。20年前の韓国は強かったが、今は日本の方が強いよ」
大橋会長は早くも戦闘態勢。諸問題をクリアし、まずは来春の日韓新人王対抗戦実現をめざす。 (森合正範)
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