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【プロ野球】ノムさん ヤクルト監督やりたい 復帰講演で古巣に色気2010年6月14日 紙面から
重病どころか、現場復帰に色気−。体調を崩して5月10日から東京都内の病院に入院、公の場から姿を消していた楽天の野村克也名誉監督(74)が13日、新潟市の新潟テルサでトークショーを行い、沙知代夫人(78)と共演して講演活動を再開した。約90分間のトークショーでは、古巣・ヤクルト監督への復帰に興味を示す場面も。いきなり意気軒高だった。 5月10日に入院し、動向に注目が集まっていたノムさんが、ついに公の場に現れた。トークショーが行われた新潟テルサは異様な厳戒ムード。テレビ局のリポーター、スポーツ紙、さらに、通信社の記者やカメラマンも集結したが、敷地内の取材やカメラ撮影は一切、NG。記者はチケットを購入し、会場内へ。カメラマンは敷地外から、ノムさんが会場から出る瞬間を狙う物々しさだ。 そんな中、いきなり熱いトークを連発した。昨年、2位になりながら楽天監督を解任されたことについて、「2位になって、クビになったのは、ボクだけ。やっと、チームの形ができてきて、せめて、あと1年はやりたかった。おまけに、ボクをクビにして、それ相応の監督を連れてくると思ったのに……。納得してませんよ」。お約束の恨み節をさく裂させた。 そして、仰天発言も出た。これまで、南海、ヤクルト、阪神、楽天と弱小球団を再生してきたノムさん。今季、古巣ヤクルトが低迷していることを司会者から振られると「(ヤクルトから監督オファーが)また、来ますかね」とニヤリ。つい先日まで重病説が流れていたノムさんが、何と古巣復帰に色気を見せた。 会場は1500人の収容が可能だったが、参加者は約200人とガラガラ。ノムさんの体調不良の情報がチケットの売れ行きにモロに響いたようだが、不人気だったパ・リーグ育ちのノムさんは「お客が多いのは苦手」と機転の利いたブラックジョークで笑いを取った。 トークショーは全部で90分間に及んだ。後半部分は沙知代夫人が合流したが、前半の40分間はノムさんの独演会。重病説を吹き飛ばすノムさんの復帰劇だった。 (竹下陽二)
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