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【プロ野球】セ壊滅貯金なし Gでも5割2010年6月14日 紙面から ◆ソフトバンク7−5巨人王者の力をもってして、この成績に落ち着いてしまうのか。巨人が交流戦を12勝12敗のタイで終えた。勝ち越せなかったのは06年以来4年ぶり2度目。パ・リーグ勢の充実ぶりを見せつけられ今交流戦。セで唯一借金なしで乗り切ったものの、3連敗フィニッシュでは後味の悪さが残る。 運にも見放されていた。3回、先発の西村健が右胸部に打球を受けて降板。緊急登板の黄志龍は松中に満塁弾を浴びた。乗り切れない交流戦を象徴するかのように、ペースをつかめないまま押し切られた。原監督は「調子が上がらない選手が多かった。決して誇れる数字ではなかったが、次にはつながると思う」。勝率5割を保てたことに数少ない価値を見いだした。 むしろ指揮官が苦言を呈したのは、2試合続けてスタメン出場した大田に対してだった。3打席凡退に倒れた20歳の打撃を見て「ああいうのを誰が教えているのか。間違った方向に行っている」と指摘。「泰示を日本を代表する、世界に通用する打者に育てたいと思っている。今はそういう方向ではない」と珍しく辛口で批判した。 それでも交流戦開幕時に2・5だった2位・阪神とのゲーム差は、わずかだが広がり3に。恥ずかしながら、セ・リーグの中では交流戦も1位。苦戦を強いられながら、背中をとらえられていないのは幸運ともいえる。18日からリーグ戦が再開し、初っぱなは中日戦。セ・リーグ同士の戦いが始まれば、“強い”巨人に戻るのだろうか…。 (永山陽平)
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