宮崎がＴＫＯ勝ち…ライトフライ級

　◆プロボクシング　▽１２回戦　○宮崎亮（８回２分４１秒　ＴＫＯ）家住勝彦●（１４日・後楽園ホール）　ライトフライ級世界ランカー同士の対決は、日本王者でＷＢＣ、ＷＢＡともに９位の宮崎亮（２１）＝井岡＝が、東洋太平洋王者でＷＢＣ８位、ＷＢＡ１２位の家住勝彦（３０）＝レイスポーツ＝に８回２分４１秒ＴＫＯ勝ち。スタンディングダウンを奪ってから連打で仕留めた。宮崎は東洋太平洋王座を返上し、世界挑戦のチャンスを探る意向。女子フライ級は王者・四ケ所麻美（３０）＝フラッシュ赤羽＝が３―０の判定勝ちで初防衛に成功した。

　無敗の２１歳が猛打で大一番をものにした。８回、宮崎は左ボディーから家住の顔が曇り始めると一気に攻勢。ベテランの剛腕を封じる完勝にも「世界を取るまで満足感はない」と言い放った。

　ライバルのためにもベルトを取った。即返上を決めたのは、空位の王座決定戦に同僚で同級世界ランカー上位のホープ、井岡一翔（２１）が出場できる見込みだからだ。７月２５日の次戦がプロ初のタイトル戦になる一翔は「宮崎のためにも負けられない」と気合を入れた。

　元２階級世界王者の井岡弘樹会長（４１）は「世界挑戦につながる勝利」と称賛。井岡ジムを支える若手コンビが、切磋琢磨しながら「２人で世界王者」の夢をかなえる。