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【社会】

はやぶさのカプセル回収 損傷なし、日本に空輸、分析へ

2010年6月14日 22時45分

 小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが入ったコンテナを、回収作業拠点施設に運び込む宇宙航空研究開発機構の研究者ら=14日午後、オーストラリア・ウーメラ付近(共同)

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 【ウーメラ(オーストラリア)共同】宇宙航空研究開発機構は14日、オーストラリア南部ウーメラ付近の砂漠に落ちた小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルを落下点で回収してヘリコプターで輸送、回収作業拠点施設に運び込んだ。

 現地に立ち会った国中均宇宙機構教授は記者会見で「損傷はまったくない。着地で弾んだのか上下反転していたが、不都合はない。(耐熱構造などがよく機能し)非常にきれいに残っていた」と話した。

 また、カプセルから約5キロ離れた場所で、パラシュートを広げたときにカプセルから外れた耐熱構造の外殻も見つかった。15日にヘリで回収に向かう。

 14日午後、研究者ら8人がヘリで落下点付近に到着。カプセルに付いている火薬などの危険物が安全かどうか調べた上で専用のコンテナに入れ、ヘリで拠点施設まで運んだ。参考試料とするため周囲の土壌も採取した。

 この後カプセルは拠点施設で厳重に梱包され、順調なら17日にチャーター機で日本へ向けて出発。18日には相模原市の宇宙機構の分析施設に運ぶ予定。

 カプセルには、はやぶさが2005年に着陸した小惑星「イトカワ」の砂が入っていることが期待されている。

 

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