捜査関係者によると、自転車に乗っていた男性秘書は2日午前2時5分ごろ、豊島区池袋の川越街道沿いの歩道で、歩いて帰宅中だった板橋区の女性(18)に対し、追い抜きざまにスカートをめくり、尻を触って逃げたとされる。
直後にパトカーで現場を通りかかった警視庁第2自動車警ら隊員が、様子がおかしい女性に声をかけたところ、女性から「あの人痴漢です」との訴えを受け、前方を走っていた男性秘書を呼び止めて同署に任意同行を求めた。
男性秘書は当初、「知らない」と痴漢行為を否定したが、その後「スカートの中を見たくてやった」と認めた。女性は「早く帰りたい」と被害届を出さず帰宅したため事件化されず、男性秘書に対しては任意の事情聴取のみで終了した。男性秘書は少し酔った様子だったという。
同事務所の代理人弁護士は産経新聞の取材に対し、男性秘書が女性とトラブルになったことや、任意で事情聴取を受けたことは認めたうえで、「刑事事件として事情聴取をされたものではない。男性秘書を容疑者とする刑事事件は存在せず内容の詳細は控える」とコメントしている。
菅内閣をめぐっては、発足後24時間もたたない9日に、菅首相の側近中の側近、荒井聡国家戦略担当相(64)に事務所経費の巨額架空計上疑惑が発覚したばかり。今回は、菅内閣の目玉中の目玉閣僚で、有権者の期待感も高い蓮舫氏の秘書の不祥事発覚とは…。
「必殺仕分け人」として手腕をふるった蓮舫氏だけに、「自分の身内をちゃんと仕分けろ!」との声も聞こえてきそうだ。