ニューヨーク(CNN) 米通信大手のAT&Tが、最高経営責任者(CEO)に電子メールで苦情を訴えた顧客に対してただちに中止するよう警告を発していたことが分かり、AT&Tは3日、この顧客に謝罪した。
ニューヨーク州に住むジョルジオ・ガラントさんは先週、2008年からAT&Tに加入してアップルの多機能携帯電話「iPhone」を使っていたが、質問に対する同社の対応の仕方や、iPhoneの料金プランの変更内容などに対して不満を持ち、ランドール・スティーブンソンCEOあてに苦情のメールを送った。
しかし2日になって、留守番電話にAT&Tの「エグゼクティブ対策室」から伝言が入った。もしガラントさんがCEOあてにメールを送り続ければ中止命令書を送付するといった内容だった。
ガラントさんはその日のうちに、CEOあてに送ったメールの文面と、AT&Tからの伝言を自分のブログで公開した。ガラントさんは即座にAT&Tからスプリントに乗り換えたという。
この問題についてAT&Tは3日、「お客様に謝罪します。われわれはお客様をこのように扱うことを望んでいません」とのコメントをCNNに寄せた。
ガラントさんに対しては、AT&Tの上級副社長が電話で謝罪したという。ガラントさんは謝罪を受け入れたが、CEO本人から電話をもらいたかったと話している。