結成から約3ヶ月後の'09年11月に行った旗揚げ公演『ユーバエ8号』を連日満員のうちに終えた劇団EXILE 華組。早くも決まった第2回公演『六悪党』は幕末を舞台に、天下太平の理想の世の中をつくろうと立ち上がる6人の若武者たちの物語だ。今回の公演で彼らは約1ヶ月37公演のロングランに挑戦する。
僕らの情熱や可能性を舞台を通して伝えたい
●旗揚げ公演はいかがでした?
秋山 すごく大きかったです。6人で1つのものを作り上げたことで、距離も近くなったし結束力も高まりました。
春川 仕事を共有できる6人組としての意識づけもできた気がします。
●前回の公演が初舞台となったお2人はどうでしたか?
磯村 みんなに教えてもらいながらの舞台だったんですが、舞台の面白さも感じることができました。
小澤 達成感はすごくあったんですけど、次に行くための課題もたくさん見つかって、“これからだな”と思っています。
●「華組」の特徴を再認識したのでは?
青柳 “演技”というものだけではなく、メンバーそれぞれの特性を生かしながらいろんなエンタテインメントをつくっていけそうだな、と可能性を感じました。
施 ダンスや和太鼓も披露したんですが、いろんなことに挑戦できるエンタテインメント集団なんだなと思いましたね。
秋山 6人しかいないので1人1人の負う責任も大きいし、自覚も要求されるんですよね。そこも華組の1つの特徴だと思いますね。
春川 みんなが“劇団EXILE華組”という名前にプライドを持ってやっている、というのも他の劇団とは違うところかも。みんなが本気でやっているから、それがエンタテインメントにつながっているのかな、と思いました。
●『六悪党』の稽古が始まるのはまだ先ですが、何か準備はしていますか?
秋山 今は日ごろからやっていることを、各自コツコツやり続けている感じです。映画や芝居を観たり体力をつけたり……。
青柳 リラックスしたり、本を読んだり、毎日のレッスンに真剣に取り組んだり……。
磯村 2回目の公演は、がむしゃらなだけではダメだと思うし、もっともっと成長した自分を見てもらいたいので、毎日本気でレッスンしています。
小澤 精神的な強さとか滑舌とか、地味ですが基礎になる部分を固めているところです。
●最後に、みなさんが思う「華組」の魅力を教えていただけますか?
春川 この6人が集まったからこそ生まれる、華組ならではの“熱”です。
小澤 独特の“世界観”ですね。僕ら自身、唯一無二の劇団だと思ってやっているので、それが伝わると思います。
施 “錆びない新鮮さ”かな。みんな必死にだから、こんなことをするんだ! という驚きを観ている人に常に感じてもらえる気がします。
磯村 絆。それが芝居やいろんなところに出ていると思います。
青柳 何でもやるぜ! という気合いの入った無鉄砲さと、個人の、そして華組としての“可能性”がある点ですね。
秋山 “絶対にいいものを見せたい”という共通の意志から生まれる気迫と情熱です。『六悪党』ではパワーアップした僕らをお見せしたい思いますので、楽しみにしていてください。
取材・文●木村由理江 撮影●柴田ひろあき