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2008/01/31 14:10

可視化されてない「可視化」(地検・家裁・地裁視察)

今日は、東京地検、東京家裁、東京地裁の視察に行きました。

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地下鉄に乗って桜田門に向かいます。


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視察開始前に、同僚の長妻議員と打ち合わせ。

はずはじめに見たのは、東京地検にある可視化対応の取調室。これは、取調べにおいて自白の強要など不当なことが起こらないよう、録音・録画機能のついた部屋です。録画というので、「取り調中の担当官の映像が記録されるんだろうなー」と思ったら、撮られるのは取り調べの対象者のほうでした。「検察官の様子も録画しなきゃ意味ないんじゃないですか?」とツッコミを入れている同僚議員もいましたが、「検察官の声は、録音されるので大丈夫です。検察官の顔の表情だけで被疑者を脅すことはできませんから…」との説明がありました。なんとも不安になります。
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さらに驚いたのは、この取調室が、撮影禁止なのです。「せっかく取り調べの可視化をしようとしているのに、「可視化」自体が可視化されてないなー」などと考えてしまいました(そんなわけで、お見せできる写真を撮ることができませんでした。ごめんなさい)。

こちらは、東京地裁の裁判員裁判法廷です。
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来年春までに開始される予定の裁判員制度に対応した構造になっています。
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裁判員席に座ってみました。被告人を見下ろす感じになります。
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被告人席にも立ってみました。裁判官・裁判員の席から見るとこんなかんじ。

2時間弱の視察を終えると、その足で次の会議に直行です。

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2008/01/30 17:38

つなぎ法案

1月30日の新聞です。
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拡大すると
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2008/01/25 19:41

ガソリン国会(メールマガジンより転載)

 先週通常国会が始まり、今週から代表質問などで論戦が活発化しています。今国会は、「ガソリン国会」とも言われているとおり、ガソリン税をはじめとした「道路特定財源」が最大の争点になっています。


 現在、ガソリンには、1リットルあたり48.6円の「揮発油税」がかけられています。この税率、本来は半分であったものが、第一次オイルショックの時に「暫定的に」2倍にされ、そのままの状態が34年も続いています。そして、いわゆる道路特定財源として道路建設に使われてきました。自民党・公明党の皆さんは、この仕組みを、さらに10年間維持すると決めたわけです。

 私たち民主党は、道路特定財源を、道路建設に限らず、教育や福祉や環境対策などに使えるようにする一般財源化を主張しています(その背景には、道路特別会計が、利権の温床であり、税金のムダ使いの元凶になっているという認識があります)。もちろん、一般財源化にともない特定財源を前提とした暫定税率部分も廃止することになりますから、結果としてガソリンもリッター約25円値下がりすることになります。

 これに対して、特定財源・暫定税率維持派の政府与党は、いろいろな反論を試みています。たとえば、「ガソリン税を一般財源化してしまったら、必要な道路が作れなくなってしまう」とか、「ガソリン税を値下げしたら、皆が贅沢にガソリンを消費するようになってしまうので、CO2の発生が増大する」などと主張しています。そして、「暫定税率を廃止すると2兆6千億円の穴が空いてしまうが、その部分の財源の手当てをしないのは無責任だ」などと民主党を批判しています。


 しかし、政府が「必要な道路を整備する」などと言いながら、誰も利用しないムダな道路を作りまくってきたことは、皆さんご存知の通りです。今までムダなものをさんざん作っておいて、減税の話が出てきたとたんに、「それじゃあ本当に必要な道路を作るのもやめなければいけませんね」というのは、かなりタチの悪い恫喝ではないでしょうか。

 さらに、道路特定財源は、一部でとんでもない使われ方をしていることが発覚しています(報道では、卓球のラケットを買ったり、職員の宿舎を建てたり、官僚が乗り回す車を買ったりといったことが伝えられています)。しかも毎年数千億円の単位でお金が余っているのです。この状態を放置したままで、「財源、財源」と騒ぎ立て、「お金が足りないから税金を2倍よこせ」などというのは、それこそ無責任なのではないかと思います。

 また、政府はガソリン税がCO2削減に寄与していると主張したいようですが、ガソリンの消費量はガソリン価格が上がっても減らないというのが統計上の現実です(需要の価格弾力性はゼロに近いのです)。それに、そもそも道路建設自体が(森林伐採や生物の棲息環境の破壊など)環境負荷の高い事業です。逆に、一般財源化すれば、お金を環境対策に充てることも可能になるし、代替的な公共交通の整備に振り向けることにより渋滞の解消やCO2の発生の削減につながるというものです。そして何より、本当に必要な道路にだけ税金を使うという当たり前のことが実現できるのです。


 今の国会は、「ねじれ」現象のおかげで、与野党どちらの主張が通るか、全く見えない状態です。私たちの信じるところを皆様にご納得頂けるよう、私も精一杯頑張りたいと思います。

2008/01/21 11:44

代表質問の裏で

衆議院本会議、民主党の代表質問後に私が与党の代表者と議事進行について交渉しているところです。

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後で聞いたところによると、テレビ中継では私のストップウォッチだけが映っていたらしいですが…

2008/01/17 15:40

ハンセン病議懇

 ハンセン病問題に関する議員懇談会が開かれました。

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 私の地元、東村山市にもハンセン病療養所「全生園」があり、これまでの私の議員活動でもハンセン病問題には力を入れてきました。

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今日の議懇では、今後の方針と議懇の人事について検討し、私、加藤公一は事務局次長に就任することになりました。

2008/01/16 16:01

びらまき

 今日は、民主党の党大会の帰りに政策びらの配布をしてきました。

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 いつもは、私が演説して、びら撒きはボランティアの皆さんなどにお願いしていますが、今日は私が配る役です。

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 久しぶりのびら撒きでしたが、通行人の皆様とより近いところでコミュニケーションをとることができ、有意義な時間でした。

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2008/01/15 13:35

『SAPIO』で私の国会質問が取り上げられました

 『SAPIO』(小学館)の新年合併特大号で、私が法務委員会で鳩山法務大臣に対して行った質問が取り上げられました。

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 佐藤優さんがインテリジェンス関係の記事を執筆しており、その中で鳩山法務大臣の「友人の友人はアルカイダ」発言をテーマに、日本の防諜体制のお粗末さを指摘しています。

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 私の国会質問とそれに対する大臣答弁が大々的に引用されるかたちになっており、「民主党の加藤公一議員が実に的確な質問をし」たと、お褒めの言葉を頂きました。

 機会があれば、ぜひご覧になって頂ければと思います。

2008/01/07 15:13

暫定税率を廃止すれば、ガソリンは「25円」安くなる(配布資料より転載)

 年が明け、国会は予算審議の季節になりました。国民の皆様からお預かりする税金を、来年度は何にいくら使うのか、そこにムダはないのか等、例年1月から3月末まで、衆・参両院の予算委員会で集中的に議論を行います。
 一方、予算の前提となる歳入を確保する税制改正等は、財務金融委員会が審議の場です。しかし、毎年その審議は予算に比べて極端に短く、昨年はわずか5時間で与党側に打ち切られて採決が強行されてしまいましました。
 税制は、予算と並び国民生活に大きく影響します。それにもかかわらず自民党は長期政権の下、事実上税制改正のプロセスを独占し、国会でのオープンな議論を避けてきたのです。
 だからこそ、参院で民主党が第一党になった今、私たちは予算と同様、税制についても国会で十分な議論を行い、これまで隠されてきた税の問題点を正していきたいと考えています。

 わが国の税制で一番の問題は、しくみが複雑でわかりにくいことではないでしょうか。その典型が今から50年前に作られた「租税特別措置法(租特法)」です。
 租特法には、種々の税金を個別に減免する規定が295も含まれています。しかも政府は、その大半について効果や減免金額を把握していません。これでは意味もなく勝手に税金をおまけしてあげる「隠れ補助金」そのものです。
 また、租特法にはガソリン税など道路特定財源の税率を暫定的に引き上げる条文も含まれています。「当分の間」という条件で昭和49(1974)年から税金が上乗せされ、全国の道路建設の財源にされてきました。
 当時は必要であったとしても、今後も毎年5.6兆円もの予算を、道路のためだけに使い続ける必要があるのでしょうか。年金の信頼回復や教育への投資にも使えるようにした方が、より多くの幸せな生活につながると、私は確信しています。

 昨年末、私たちは「民主党税制改革大綱」をとりまとめました。わが国全体の税制を根本的に作り直す叩き台として、納税者の立場に立った税制改革のビジョンを示したものです。
自民党は長期政権の下で、自分たちの都合の良いように予算をバラマキ、税金をおまけしてきました。そのツケが今、国の莫大な借金、そして複雑な税制という形で現れています。国民生活に深くかかわる税の議論が、一部の族議員と官僚にしかわからない複雑なものにされている現状を改めない限り、不公平感は消せません。納税者が納得できることが、何より大切なはずです。
 財政赤字を今すぐに解消するのは困難でも、公平な税制に設計し直すことは可能です。公平な税を、透明なルールに基づいて、誰もが納得して負担するようなしくみには、どんな制度がふさわしいか、皆様のお知恵も拝借できれば幸いです。