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2009/03/13 17:53

アスベスト

アスベスト被害根絶の請願を受け取っているところです。
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2009/03/04 15:02

動議

本日、私が提出した動議は、衆議院本会議で否決されました。

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こうして、2兆円のバラマキ給付金は成立したのです。

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2009/03/03 18:12

経済失政

●理系人間
 私は、もともと理系(大学での専攻は電子工学でした)だったので、ものごとを数字で考える癖があります。
文章では曖昧に表現されるような世の中の事象でも、数字で表すと(見る人が見れば)ゴマカシが効きません。
このように、数字にこだわる私としては、悪い数字を目の当たりにしたときには、敏感に反応してしまいます。
●衝撃的な数字
 2008年第4四半期のわが国の実質GDPが、年率換算でなんと12.7%の大幅な下落を記録しました。
それとともに、鉱工業生産が前期比で12.0%も下落するなど、生産もきわめて急速に縮小してきています。
企業収益は製造業を中心として大幅に減少し、雇用情勢も急速に悪化するなど、景気は極めて厳しい状況です。
●犯人は、大幅な輸出減。
 この深刻な不況の主な原因は輸出の減少です(実質輸出は第4四半期に前期比で15.2%も落ちました)。
アメリカをはじめ世界中で景気が急速に後退しているあおりを受け、海外での需要が急激に縮小したわけです。
実際のところ、今般下落したGDP12.7%のうち、なんと12.0%分が外需寄与分とされているのです。
●麻生政権の失敗?
 皆さまも、有効な経済対策を打ってこなかった自民・公明両党や麻生内閣そのものに不満をお持ちでしょう。
効果の乏しい2兆円のバラマキ給付金にこだわるより、もっとましな税金の使い方があるだろうとの思いもあるでしょう。
全くその通りです。しかし、今回の不景気が深刻なのは、麻生政権の無策に加えてもっともっと深いところにも理由があるからなのです。
●未曾有の輸出増
 ここで数字に戻ってみましょう。まず、わが国の輸出額ですが、実は2000年頃まではほぼ横ばいでした。
それが、2001年頃から急に膨らみ始め、昨年までの8年間で、輸出は最大約1.8倍にまで増えたのです。
ところが、この間の成長率(2007年まで)は、名目GDPで見ると年平均1%未満のわずかなものでした。
●足踏み状態の景気
 通常であれば、輸出産業が好況であれば、波及的に他の産業も活気づき、GDPも押し上げられるはずです。
にもかかわらず日本経済が足踏状態だったのは、国内の経済が相当にひどい状態になっていたということです。
かつて政府は微小な数字の好転を挙げ「小泉改革の成果」と喧伝していましたが、その実態はこんなものです。
●隠れていた経済失政
 要するに、これまで国内経済は傷んでいたけれども、たまたま増えた外需分で相殺していたということです。
今回輸出額が以前のレベルに戻りつつあるので、今まで隠されていた経済政策の失敗が表に出てきたわけです。
今般の経済の悪化は、小泉内閣発足以降続いた経済失政の結果がようやく表面化したものと見るべきでしょう。
●経済政策の軌道修正を
 「改革なくして成長なし」と、威勢よくさまざまなメディアを駆使して宣伝されたのが小泉「改革」でした。
しかしその裏側では、弱者が散々痛めつけられただけでなく、国の経済全体もが少しずつ蝕まれていたのです。
アメリカンスタンダードを後追いし、すべてを市場原理だけに委ねた結果が、この数字だということを肝にめいじて、今後の国会論戦にのぞみたいと思います。