高知 珍しい黄色のアマガエル

黄色い体に赤い目をしたアマガエルが高知市で見つかり、専門家は「色素の異常で、四国・中国地方で１年に１、２回ほどしか見つからないきわめて珍しいカエル」だと話しています。

この黄色いアマガエルは、先月上旬、高知市の徳弘教士さんが勤め先の近くの田んぼで、白っぽいおたまじゃくしを見つけて育てたものです。今では体長およそ２センチのアマガエルに成長しましたが、ふつうのアマガエルとは違い、全身が黄色で、目が赤くなっています。両生類に詳しい広島大学大学院理学研究科両生類研究施設の三浦郁夫准教授によりますと、何らかの異常で「メラニン」という色素が皮膚をつくる細胞に含まれていないため、全身が黄色くなっているということです。三浦准教授は「四国・中国地方で１年に１、２回ほどしか見つからないきわめて珍しいカエルだと」と話しています。アマガエルを育てた徳弘教士さんは「あらためて生命の神秘を感じました。これから自然に帰しますが、生き抜いてほしい」と話しています。