会場には三沢さんの等身大の遺影と献花台が設置され、花束で埋めつくされた
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◇三沢光晴1周忌大会
創立10周年を迎えるノアが13日、ホームリングの東京・ディファ有明で「三沢光晴1周忌大会」を行い、田上明社長(49)が設立者の故三沢光晴さんの遺影を胸に試合開始前、選手、スタッフ全員と黙とう。プロレスと団体繁栄の再ダッシュを誓った。会場は超満員札止め(1800人)。入りきれなかったファンは、事務所わきに設けられたモニター画面で観戦した。
◆田上「1年早かった」
大黒柱を失ったこの1年、ノアの指揮を執った田上社長は「選手の心構えが違ってきたね。これからは三沢さんのカラーではなく、自分たちの色を出してほしい。1年早かったな…。経営は本当に難しい」。グリーンのテープが舞ったリングをながめ、感慨深げに語った。
メーンの三沢光晴メモリアルマッチは、故人とタッグを組んだ選手たちの対決、丸藤正道、潮崎豪組VS小川良成、秋山準組。得意のラリアットでベテラン小川を倒した潮崎は「6月14日の時点(博多スターレーンのGHC王座奪取)で再出発している。三沢さんを胸にしまい、思い切りいくだけだ」と19日の新日本・大阪大会、IWGP王者真壁挑戦に向け、早くも戦闘モードを切り替えていた。
また、12日に三沢さんの一周忌法要を済ませた真由美夫人(43)が初めて姿を見せたが、取材陣を避け、ノーコメント。会場の片隅から献花するお客さんに一礼する表情が印象的だった。 (門馬忠雄)
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