2010年06月05日

◆ 宇宙の外側

 宇宙の外側には、何があるか? 「何もない空間がある」と私は考える。逆に言えば、宇宙は「何もない空間」ではなく、エネルギーに充ちた空間である。

 ──

 宇宙の外側には、何があるか? この質問には、次のような回答がある。
  ・ 不明である
  ・ 空間そのものが存在しない
  ・ 何もない空間がある

 私は以前、「空間そのものが存在しない」( or 未定義である)というふうに考えていたが、今では、「何もない空間がある」と考える。
 というのは、この宇宙は、何もない空間ではなく、エネルギーに充ちた空間だからだ。

 この宇宙が、何もない空間ではない。何もないように見えている真空中にも、暗黒物質や暗黒エネルギーが充ちている。( 2010-06-05 の朝日新聞の紙上にも記事がある。ネットにはない。)

 ビッグバンのあと、火の玉宇宙は急激に膨張したが、それはエネルギーに充ちた空間であった。とすれば、その外側には、エネルギーのない空間があってもおかしくない。
 ここでは、
   宇宙 = 空間

 という等式は成立せず、かわりに、
   宇宙 = エネルギーのある空間

 という等式が成立する。とすれば、
  非宇宙 ≒ エネルギーのない空間

 という近似式が成立しても、問題ないはずだ。

 また、その方が、直感的に理解しやすい。
 まともな空間のなかで、宇宙が膨張している、というのは、イメージ的に理解しやすい。次の図のように。

      →    →  

 ここでは、宇宙のまわりに、対比するべき空間が固定的に存在していることになる。(一種の尺度となる。)

 一方、宇宙と空間が等価であるとしたら、上記の図のようなことは成立しないはずだ。なぜなら、空間そのもの(周辺部)が存在しないから、対比するべきものがないからだ。もしかしたら、この宇宙は最初から最後まで、ただの点状のものであるだけで、その内部で尺度だけがどんどん小さくなっているのかもしれない。尺度が小さくなっているから、宇宙が大きくなっているように見えるだけかもしれない。

 というわけで、自然な発想としては、次のように考えることが自然だ。
 「もともと空間があり、そのなかで、エネルギーに充ちた部分空間が爆発的に膨張していった。その部分空間が宇宙だ」


 したがって、「宇宙の外側には、エネルギーのない空間がある」という結論になる。
 
 【 注記 】

 「エネルギーに充ちた空間」とは「超球が充ちた空間」である。
 「エネルギーのない空間」とは「超球がない空間」である。



 【 関連項目 】

 → 電磁場とエーテル
 
     宇宙にはエーテルが充ちている、という発想。

 → 暗黒物質と暗黒エネルギー

     宇宙には暗黒物質と暗黒エネルギーが充ちていて、しかも、
     暗黒物質と暗黒エネルギーは、等価である……という発想。
  
 → インフラトン

    ビッグバンの直前。インフレーション宇宙。

 → ビッグバン以前

    宇宙の原初に、膨大なエネルギーはどこから来たか? 大胆な仮説。
 
 
posted by 管理人 at 11:12 | Comment(1) | 物理 ・天文
この記事へのコメント
この件について私は、理論ではなく直感で、こんな風に考えています。

イメージすることができないので、空間を平面に近似して表現します。
宇宙は、球体の表面のようなものなのではないか。そして、宇宙の膨張というのは、その球体が大きくなることなのではないか。
空間の境界というのは、存在しないのではないか。

いかがでしょう。
Posted by 水響俊二 at 2010年06月05日 23:08
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