1分間の黙とうで三沢光晴氏の冥福を祈る田上明
「ノア」(13日、ディファ有明)
三沢光晴さん(享年46)の1周忌興行は、1800人のファンがメーンの鎮魂マッチを見届けた。全日本時代から三沢さんを支えた秋山、小川組と、ノアの2代目船長の責務を担う丸藤、生え抜きエースの期待を担う潮崎のコンビが激突。4人の思いが交錯した戦いは潮崎がラリアートで小川をフォールした。
三沢さんが広島大会で事故死してから1年。丸藤は「今日は三沢の技をだれも使わなかった。これからが新しいスタート」と“脱三沢”を宣言した。勇気と希望を与えてきた三沢さんをファンは忘れない。だが、8月に旗揚げ10周年を迎える方舟には進化が必要だ。いつまでも創始者の“遺産”に頼ってはいられない。田上社長も「試練を体験して選手は大人になった。区切りで出発の日」と、新たな挑戦を口にした。
(2010年6月14日)