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はやぶさのカプセル回収、異常なく外殻も発見 日本に空輸し分析へ

2010.6.14 18:37
このニュースのトピックス宇宙・天文台
オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠で見つかった小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル=14日午後(宇宙航空研究開発機構提供)オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠で見つかった小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル=14日午後(宇宙航空研究開発機構提供)

 宇宙航空研究開発機構は14日、オーストラリア南部ウーメラ付近の砂漠に落下した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルを回収してヘリコプターで輸送、回収作業拠点施設に運び込んだ。

 回収に当たった研究者によると、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性があるカプセルに、破損や異常はないという。

 また、近くでは、パラシュートを広げたときにカプセルから外れた耐熱構造の外殻も見つかった。15日以降に回収する。

 14日午後、研究者ら8人がヘリで落下点付近に到着。カプセルに付いている火薬などの危険物が安全な状態かどうか調べた上で、専用のコンテナに入れ、ヘリで拠点施設まで運んだ。大気圏突入後、外殻が外れたカプセルは直径約30センチ、高さ約15センチで、重さは約6キロ。

 この後カプセルは拠点施設で厳重に梱包され、順調なら17日にチャーター機で日本へ向けて出発。18日には相模原市の宇宙機構の分析施設に運ぶ予定。担当者は、砂が入っていた場合は9月ごろまでにイトカワのものと確定したいとしている。

 現場は地権者である先住民アボリジニの聖地にあるため、14日午前、アボリジニがヘリで空から視察。カプセル回収のため着陸したり、現地で作業したりする許可が得られた。

 はやぶさは2005年にイトカワに着陸。地表の岩石を砕いて飛び散らせてカプセルに取り込むための金属球2個の発射はできなかったとみられているが、着陸の衝撃で舞い上がった砂が、カプセルの開口部から中に入った可能性があるという。

(ウーメラ・オーストラリア 共同)

このニュースの写真

オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠で見つかった小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル=14日午後(宇宙航空研究開発機構提供)
見つかった小惑星探査機はやぶさのカプセルを調べる関係者=14日午後、オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠(宇宙航空研究開発機構提供)
小惑星探査機はやぶさのカプセルを遠巻きにする関係者=14日午後、オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠(宇宙航空研究開発機構提供)
オーストラリア・ウーメラ近くの砂漠に落下した「はやぶさ」のカプセル(画面左側の丸い物体)とパラシュート。ヘリコプターから撮影された(宇宙航空研究開発機構提供)
地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」を見守るパブリックビューイングで、目視で大気圏突入が確認され、はやぶさ」の実物大模型の前で喜ぶファンら =13日午後、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(渡守麻衣撮影)
大気圏に突入した小惑星探査機「はやぶさ」の光跡=13日午後11時22分ごろ、オーストラリア南部ウーメラ付近(共同)
大気圏に突入し、燃え上がる小惑星探査機「はやぶさ」=13日夜、オーストラリア南部ウーメラ付近(宇宙航空研究開発機構提供)
大気圏に突入し、燃え上がる小惑星探査機「はやぶさ」=13日夜、オーストラリア南部ウーメラ付近(宇宙航空研究開発機構提供)
大気圏に突入し、燃え上がる小惑星探査機「はやぶさ」=13日夜、オーストラリア南部ウーメラ付近(宇宙航空研究開発機構提供)
小惑星探査機「はやぶさ」との最後の通信を終え、拍手して互いをねぎらう運用チームのスタッフ=13日午後10時30分、相模原市の宇宙航空研究開発機構(代表撮影)
小惑星探査機「はやぶさ」との最後の通信を終え、支援メーカーの技術者(左)に花束を送る宇宙航空研究開発機構のスタッフら=13日午後10時32分、相模原市(代表撮影)
地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が最後に撮影した地球の画像(JAXA提供)
探査機はやぶさが小惑星に着陸する想像図(池下章裕さん・小天体探査フォーラム・宇宙機構提供)
探査機はやぶさの、小惑星の砂が入っているかもしれないカプセル(宇宙航空研究開発機構提供)

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