名古屋名物の手羽先の空揚げで有名な居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」(名古屋市)が14日、29年前に開店した1号店を名古屋駅近くに復元した。
現在の店では扱っていないハムエッグやおでんなどのメニューを“復活”。品書きや看板で開店当時の雰囲気を再現した。山本重雄会長は「来年30周年を迎えるにあたり、従業員に初心に帰ってほしかった」と話し、オープンを感慨深そうに見守った。
山ちゃんは、復元場所から約3キロ離れた名古屋の繁華街、新栄地区で1981年6月に開業。わずか4坪の敷地だったが、甘辛い手羽先の空揚げが人気となり、現在では札幌や東京、広島など計62店にまで広がった。
開店当時を知る名古屋市の飲食業太田良子さんは早速、駆け付けて「懐かしい。昔はいつも込み合ってました」と振り返っていた。