谷亮子、初の地元福岡街頭演説で日本代表にエール

福岡で街頭演説した谷亮子

　「まずは、『一戦必勝』、『一戦必勝』を目指して、存分に力を発揮していただきたいですね」。とにかく目の前の試合に集中すること。

　民主党から比例代表で出馬する柔道女子の五輪金メダリスト・谷亮子（３４）は１３日、サッカー日本代表に、五輪５大会連続メダリストの勝負師らしいエールを送った。現役続行を宣言しながら、今は目の前の参院選に集中する自分自身の姿を重ね合わせるようだった。

　この日は、出馬表明後初めて出身地の福岡市内で街頭演説。地元民らしく、「高校生の時以来です」という地下鉄も利用して移動した。繁華街の天神では、５００人以上の聴衆に囲まれ、身動きが取れない状態に。予定していた商店街練り歩きが出来ないほどの盛り上がりとなり、「逆に、こちらが元気をもらいましたね」と、笑顔も見せた。

　「世界で選手が活躍することが、子供たちに夢や希望を与えることにつながる。いつまでもあこがれの存在であってほしい」と願う谷。“政策”に掲げるスポーツ省設立やスポーツ振興実現のためにも、代表の勝利を期待していた。

　◆小沢離れか！？　谷の今回の福岡入りは、小沢一郎氏が党幹事長時に決まっていた日程だった。小沢氏の後押しで福岡選挙区（改選数２）に立候補が決まったといわれる、党推薦の堤要氏の応援演説だが、谷陣営はこの日、党の“もうひとり”の候補予定者で現職の大久保勉氏の事務所も訪れ、応援で再来することを約束した。「両方の方に頑張ってもらいたい」と谷。菅新政権同様、“小沢離れ”ともとれる形となった。

（2010年6月14日06時00分  スポーツ報知）

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