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文書番号: 309642 - 最終更新日: 2003年1月8日 - リビジョン: 1.0

Windows XP のインターネット接続の共有に静的クライアントを構成する方法

目次

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概要

この資料では、インターネット接続の共有 (ICS) に静的クライアントを設定する方法について説明します。 Windows XP ICS は、内部クライアントが ICS を使用して、インターネットにアクセスできるように自動的にクライアントを構成します。しかし、サーバーなどのホストは、動的に構成されるのではなく、静的に構成することが必要な場合があります。静的な設定値でホストを適切に構成するためには、ホストに IP アドレスおよびホスト名解決情報を指定する設定があります。さらに名前解決が正しく機能するように、ICS ホスト (ICS が動作している Windows XP ベースのコンピュータ) にクライアントの名前を設定する必要があります。

詳細

ICS プライベート ネットワーク上に静的クライアントを構成するには、以下の一般的な手順を使用します。
  • クライアントに有効な ICS プライベート IP アドレスを追加する
  • デフォルト ゲートウェイを 192.168.0.1 に設定する
  • 優先 DNS サーバーを 192.168.0.1 に設定する
  • クライアントに DNS サフィックスとして MSHOME.NET を追加する
  • Windows XP ベースの ICS ホストの Hosts ファイルに、client_name.MSHOME.NET の名前を持つクライアントのエントリを追加する
これらの詳細な手順はこの資料で後述します。

Windows XP ICS では 192.168.0.x のプライベート ネットワークを使用して、クライアントに動的にアドレスを割り当てます。さらに、ICS ホストは名前解決のために、内部クライアントの名前を記憶します。この資料の残りの部分では、これらの 2 つの要素を考慮に入れて、ICS クライアントを静的に構成する手順について説明します。

IP アドレスの設定

静的に構成された内部ホストのアドレスを選択する場合、クライアントに未割り当てのアドレスを選択するというのは良いアイデアです。ただし、ICS が IP アドレスを割り当てる場合、Windows XP は ARP (Address Resolution Protocol) ブロードキャストを送信し、アドレスがネットワーク上ですでに使用されていないかを確認します。Windows XP が IP ブロードキャストの応答を受け取ると、新しいアドレスを選択して、再びこのプロセスを開始します。そのため、すでにネットワークで使用されているアドレスを選択した場合、競合するクライアントから IP アドレスが要求されたときに、ネットワーク上に解決すべき一時的な問題が発生します。静的に構成するクライアントに選択するアドレスは、192.168.0.x ネットワーク上にある必要があります (192.168.0.100 など)。ネットワークで使用できないアドレスは、192.168.0.0 (ネットワーク アドレス)、192.168.0.1 (ICS ホスト)、192.168.0.255 (ブロードキャスト アドレス) の 3 つのみです。有効なアドレスの範囲は 192.168.0.2 から 192.168.0.254 です。

デフォルト ゲートウェイ、DNS、ホスト名の設定

ICS クライアントはデフォルト ゲートウェイおよび DNS サーバーに ICS ホストを使用するように構成する必要があります。これにより、ICS ホストはクライアントに対して、インターネットへのデフォルト ゲートウェイとして機能し、クライアントのために名前解決を行います。Windows XP ICS の場合、ICS により使用される内部インターフェイスのアドレスは常に 192.168.0.1 になります。そのため、ドメイン ネーム システム (DNS) および動的ホスト構成プロトコル (DHCP) の要求に、このアドレスを使用するように静的クライアントを構成する必要があります。

さらに、Windows XP ICS は常に MSHOME.NET のドメイン名を使用します。そのため、クライアントに完全修飾ホスト名を指定する際は、".MSHOME.NET" が後に付いたクライアント コンピュータ名を使用する必要があります。たとえば "COMPUTER1.MSHOME.NET"は COMPUTER1 という名前の内部クライアントの完全修飾名です。

静的クライアントを構成するには、次の手順に従います。

: この資料では、クライアント コンピュータで Windows XP が動作していることを前提としています。目的はクライアントで動作しているオペレーティング システムに関係なく同じでも、実際の手順は異なることがあります。
  1. [スタート] をクリックし、[コントロール パネル] をクリックして、[ネットワークとインターネット接続] をクリックし、[ネットワーク接続] をクリックします。
  2. プライベート ICS ネットワークに接続しているネットワーク接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [全般] タブの [この接続は次の項目を使用します] 一覧で [インターネット プロトコル (TCP/IP)] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。
  4. [全般] タブの [次の IP アドレスを使う] をクリックします。次のようにエントリを設定します。
    • IP アドレス : このクライアントに選択する IP アドレス (192.168.0.100 など)
    • サブネット マスク : 255.255.255.0
    • デフォルト ゲートウェイ :192.168.0.1
    • [次の DNS サーバーのアドレスを使う] をクリックし、[優先 DNS サーバー] ボックスに 192.168.0.1 と入力します。
  5. [詳細設定] をクリックし、[DNS] タブをクリックします。
  6. [この接続の DNS サフィックス] ボックスに MSHOME.NET と入力します。
  7. [OK] をクリックします。
  8. [OK] をクリックします。
名前解決のため、コンピュータの名前を書き留めておきます。
  1. [スタート] をクリックし、[コントロール パネル] をクリックして、[パフォーマンスとメンテナンス] をクリックし、[システム] をクリックします。
  2. [コンピュータ名] タブをクリックします。
  3. [フル コンピュータ名] 行のエントリを書き留めます。

    この資料の目的のため、コンピュータ名には [フル コンピュータ名] 行に表示された名前の先頭のピリオドまで (ピリオドは除く) のすべてを含めます。たとえば、"COMPUTER1." と表示されている場合、コンピュータ名は COMPUTER1 (ピリオドなし) になります。
  4. 開いているすべてのダイアログ ボックスを閉じます。

静的クライアントの Hosts ファイルへの追加

静的構成を完了するには、各静的クライアントを ICS ホストの Hosts ファイルに指定します。Hosts ファイルは名前解決を高速化し、インターネット上で不必要なクエリが DNS サーバーに送られるのを防ぎます。インターネットにダイヤルアップ接続している場合、Hosts ファイルに静的クライアントを追加することにより、インターネット接続のトラフィックを最小限にすることができます。
  1. Windows XP ベースの ICS ホスト コンピュータで、エクスプローラを起動し、次のフォルダを開きます。
    %SystemRoot%\System32\Drivers\Etc
  2. このフォルダには、注意すべき 2 つのファイルが納められています。Hosts.ics ファイルは ICS により動的に構成されたクライアントに関する情報の保存に使われます。接続またはデータの損失を避けるため、このファイルは変更しないでください。Hosts ファイル (ファイル名拡張子なし) は静的に設定構成したクライアントに関する情報を追加するファイルです。Hosts ファイルを右クリックし、[開く] をクリックします。[一覧からプログラムを選択する] をクリックし、[OK] をクリックします。プログラムの一覧から [Notepad] をクリックし、[OK] をクリックします。メモ帳が起動し、Hosts ファイルの内容が表示されます。
  3. ファイルには通常 "127.0.0.1 localhost" エントリのみが含まれています。挿入ポイントを最後のエントリの後の最初の空行に移動します。
  4. 前のエントリと同じモデルに従い、まず静的に構成したクライアントの IP アドレスを入力し、Tab キーを押して、完全修飾コンピュータ名を入力します。たとえば、静的に設定したクライアントの IP アドレスが 192.168.0.100 で、ホストの名前が COMPUTER1 の場合、次のエントリを入力します。
    192.168.0.100 COMPUTER1.MSHOME.NET
    IP アドレスと名前を分けるタブ文字に注意してください。

  5. Enter キーを 2 回押して、最後のエントリの後に 2 行の空行を入れます。ファイルを保存し、メモ帳を終了します。
これで、構成が完了し、静的に構成されたクライアントが ICS ネットワークに参加可能になります。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 309642  (http://support.microsoft.com/kb/309642/EN-US/ ) (最終更新日 2002-08-06) をもとに作成したものです。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Professional Edition
  • Microsoft Windows XP Home Edition
キーワード: 
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