診療内容
循環器内科では心臓の病気に対して専門的な検査や治療を行います。
以下のような症状のある方は、心臓病が疑われます。
胸が締めつけられるような感じがする
軽い運動で息が切れる
夜、寝ていて息苦しくて目が覚める
脈が乱れる
急に意識を失い倒れる
健康診断で心臓の異常を指摘された(心雑音、心電図異常、心肥大など)
当診療科では次のような疾患を治療しています。
狭心症・心筋梗塞
心筋症
心不全
弁膜症
不整脈
先天性心疾患
当診療科で行っている検査には以下のものがあります。
外来で行う検査
心電図
心臓の電気活動を記録します。
心筋梗塞、心肥大、不整脈などを診断します。
トレッドミル運動負荷心電図
心電図をとりながら、ベルトコンベアの上を歩いてもらいます(約5−15分間)。
狭心症や不整脈などを診断します。
24時間ホルター心電図
小型の心電計をつけて、24時間、家にいるときも心電図を記録します。
その間の不整脈や狭心症などを診断します。
検査中、仕事など自由にできますが、入浴はできません。
心臓超音波検査(心エコー)
超音波を用いて、心臓や弁の状態を調べます。15分位横になっているだけで終わ
ります。
心筋シンチグラフィー
心臓に集まる性質のあるアイソトープを注射し、心臓のどの部分が血液の流れが不足しているか調べます。注射後とその4時間後の2回写真を撮ります。
心臓CT検査
最新鋭のCTが導入されています。従来心臓カテーテル検査でしかわからなかった心臓の血管の状態が外来でわかります。
心臓MRI検査
最新鋭のMRIが導入されています。心臓の動きや心臓の筋肉の状態を診断します。
入院して行う検査
心臓カテーテル検査
狭心症、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、先天性心疾患などの心臓の病気を診断し、治療方法の決定するために行います。
カテーテルという太さ 2〜3mm の細い管を、太ももの付け根、肘、または手首の血管から心臓まで進めます。心臓に酸素と栄養を送っている血管(冠動脈)や心臓の動きを写真にとることにより、重要な情報を得ることができます。その情報を元に治療方針を決定します。
心臓に酸素と栄養を送っている血管(冠動脈)に狭いところがあったら、風船や金属(ステント)で広げます。
カテーテルを血管に入れるときは皮膚に局所麻酔をします。また体の中をカテーテルが動いても痛みは感じません。検査時間は約30分から1時間です。
心臓電気生理学的検査
不整脈を診断し、治療法を決定するために行います。
細い電線を、太ももの付け根や首の血管から心臓の中に入れ、心臓のいろいろな場所の心電図を記録する検査です。この検査により不整脈が心臓のどこから、どのように発生するのか、といった詳しい情報を得ることができます。
最近では薬を使わずに、不整脈のおこる場所をカテーテルで焼いてしまう方法があります。これは高周波カテーテル焼灼術(アブレーション)と呼ばれます。
心臓電気生理学的検査は局所麻酔と必要に応じ静脈麻酔下で行いますので、痛みはあまり感じません。検査に要する時間はおよそ1-3時間で、アブレーションの場合は3−5時間かかります(治療の難易度によって異なります)。入院期間は約1週間です。