「指示書は『非公式』」 首相補佐官が釈明

(2010年6月14日付)

 口蹄疫問題に絡み仙谷由人官房長官名で出されていた「指示書」で、国の責任を回避するかのような表現があったことに対し、政府現地対策チームの小川勝也首相補佐官は13日、県庁での会見で「内閣官房や官邸の対策本部に向けたメッセージ」と説明。内部の非公式文書であり、責任回避の意味合いはないと釈明した。

 文書は11日付で「県や町の瑕疵(かし)等の問題は脇に置いて、汚染源の解消に注力すること」などと記されていた。小川補佐官は会見で「私どもが正式に受け取ったという事実は全くない」と、非公式であることを強調。

 また、文書には「川南地域の全頭殺処分・埋却も6月20日を目途に終えることができるよう、解決策のロードマップを早急にまとめること」と明記。この「6月20日」の期限について小川補佐官は「(20日までに終えるくらい)真剣に現地の動きを把握して、仕事してくれという意味だと思う」と述べ、具体的に期限を設定しているわけではないとの見方を示した。