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【コラム】

Windows XPスマートチューニング

120 アドレスバーで使用する検索サイトを変更する

2004/05/26

阿久津良和

    こんにちは、阿久津です。今週は他誌の特集原稿を執筆しながら、昨年末に導入したThinkPad R50のカスタマイズを行っていました。新しいPCを買っても、すぐにすべての設定を終えられるわけではなく、必要最低限のアプリケーションをインストールし、同じく最小限のカスタマイズを行うわけですが、改めて特集記事を書くと、日常生活に流されて結構忘れているカスタマイズ個所が多いことに気付かされます。

    筆者は普段から日本語入力にATOKシリーズを使っており、Microsoft IMEは削除していましたが、このPCではATOKをインストールした時点で満足していたらしく、Microsoft Natural InputやMicrosoft IME Standardがそのまま残ってしました。これらをテキストサービスから削除し、関連するファイルを「システム構成ユーティリティ」などを使って起動しないようにするのは簡単なことですが、問題はC:\Windows\imeに残る関連ファイル群。

    これらのファイルはWindows File Protectionの対象ファイルとなっているため、DWORD値「SFCDisable」を「1」にすることで一時的に無効にできるものの、再起動後には再びWFP機能が有効になってしまいます。もっとも同フォルダは合計しても40MB程度なので、HDDの空き容量よりも、メモリ使用量を軽減できるのならばこれでいいかな、と満足してしまいました;-)。

    あともう一つ気付いたのが、検索サイトを放置している点。Internet Explorerの初期設定ではMSNサーチが設定されており、アドレスバーに「? {検索キーワード}」と入力実行することで、検索キーワードに入力した文字列をネット上から検索することができます。しかし、検索サイトを自由に変更できないのが同機能の欠点と言えるでしょう。

    これは、shdoclc.dllというファイルにURLが埋め込まれており、「ResourceHacker」というツールを使うことで書き換えることができるようです。しかし、本連載ではできる限りハンドメイドでWindows XPをチューニングしていくというコンセプトがありますので、別方法を考えてみました。

    そこで今週はレジストリを編集して、タブブラウザを使いながらも好みの検索サイトをアドレスバーから使うTipsを紹介しましょう。まず検索サイトの選択ですが、様々な意見があるものの事実上の標準であるGoogleを使用します。

    1.<スタート>メニュ→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3.レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER → Software → Microsoft → Internet Explorer → Mainとキーをたどって開く。
    4.文字列「Search Page」をダブルクリックで開き、値のデータを「http://www.google.co.jp/」に書き換えて<OK>ボタンを押す。
    5.文字列「Search Bar」をダブルクリックで開き、値のデータを「http://www.google.co.jp/ie/」に書き換えて<OK>ボタンを押す。
    6.次にHKEY_CURRENT_USER → Software → Microsoft → Internet Explorer → SearchUrlキーを開く。
    7.「(規定)」をダブルクリックで開き、値のデータを「http://www.google.co.jp/keyword/%s」に書き換えて<OK>ボタンを押す。
    8.文字列「provider」をダブルクリックで開き、値のデータを「gogl」に書き換えて<OK>ボタンを押す。
    9.今度はHKEY_LOCAL_MACHINE → SOFTWARE → Microsoft → Internet Explorer → Searchとキーを開く。
    10.文字列「SearchAssistant」をダブルクリックで開き、値のデータを「http://www.google.co.jp/ie/」に書き換えて<OK>ボタンを押す。
    11.[F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、レジストリエディタを終了する。

    これで、Internet Explorerのアドレスバーに「? {検索文字列}」と入力実行すると、Googleで検索されるようになります。その他の検索サイトを追加する場合は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\SearchUrlとキーを開き、その下に「ceek」というキーを作成。そして「(既定)」の値のデータを「http://www.ceek.jp/search.cgi?q=%s」とすることで、「ceek {検索文字列}」という方法も可能になります。

    よく使う検索サイトは本文で紹介した手順で登録し、たまに使う検索サイトは上記の方法でキーワードを追加していく方が、スマートかつ便利に使えるはずです。ぜひお試しください。

    それではまた次週お会いしましょう。

    阿久津良和(akutsu@cactus.ne.jp)


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