近鉄が吉野線に新型特急、幼稚園児が試乗

　近畿日本鉄道は１４日、南大阪線・大阪阿部野橋駅（大阪市）と吉野線・吉野駅（奈良県吉野町）を結ぶ特急として１９日に導入する新型車両を公開した。試乗会では吉野町の幼稚園児ら約１００人が「かっこいい」と真新しい特急に歓声を上げた。

　車体の色と形は昨年に大阪線や奈良線に導入された特急と同じだが、レール幅が狭い南大阪線、吉野線に合わせた車輪幅になっているのが特徴。

　旧型より座席間隔が広く、背もたれも高くなった。座席は全面禁煙。デッキに喫煙室を設け、分煙化が徹底された。

　大阪のターミナル駅と、三重、奈良、和歌山の３県にまたがる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の入り口でもある吉野を結ぶ特急だけに、担当者は「快適な車両で楽しい旅を演出したい」と話している。（共同）

　［2010年6月14日12時21分］