東京

　二日酔いで覆面パトカーを運転したとして、警視庁は２１日、第７方面交通機動隊の警部補（４９）を道交法違反（酒気帯び運転）容疑で書類送検したと発表した。警視庁は同日、停職６カ月の懲戒処分とし、警部補は辞職した。警部補は「自覚を欠いた行動を取り、本当に申し訳ない」と話しているという。

　送検容疑は、４月１日午前１１時ごろ、同交通機動隊小松川分駐所（江戸川区）から隊本部（江東区）までの約１０キロを酒気帯び運転したとしている。

　警部補は休暇だった３月３１日、自宅で午後１１時ごろまで５００ミリリットルの缶ビール３本と焼酎の水割りを１０杯飲んだ。４月１日も休暇だったが、上司の副隊長に報告する事案があり、電車で同分駐所に出勤。報告書を作成した後、午前１１時ごろに覆面パトカーで隊本部に向かった。

　警部補は、酒のにおいに気付いた副隊長から交通手段を尋ねられた際に「バスで来た」と答えた。だが、覆面パトカーで帰ろうとしたため、飲酒検知で酒気帯びが発覚した。【川辺康広】

〔都内版〕