真岡市内で21日、酒に酔って車を運転したとして、道交法違反(酒酔い運転)容疑で現行犯逮捕された男が、元県警矢板署長であることが27日、真岡署への取材で分かった。逮捕されたのは宇都宮市細谷町の農業、田中功一容疑者(72)。同署によると、田中容疑者は「益子町内の実家に向かう途中だった」と容疑を認めているという。
容疑は21日午後7時半ごろ、真岡市東郷の国道294号で、酒に酔って軽トラックを運転したとしている。
同署によると、田中容疑者は踏切で一時停止していた真岡市の無職女性(20)の乗用車に追突。女性が110番し、駆け付けた署員が確認したところ、呼気1リットル当たり0・15ミリ以上のアルコールが検出され、歩行検査などの結果、酒酔い運転が発覚した。女性は事故後、首の痛みを訴えているという。
田中容疑者は県警教養課長や足尾署長などを歴任。矢板署長を最後に、98年に退職した。今年4月には危険業務従事者叙勲の瑞宝双光章を受章した。【松本晃】
毎日新聞 2010年5月28日 地方版