口蹄(こうてい)疫問題 宮崎・都城市でも牛3頭に感染疑い 遺伝子検査行われる
宮崎県で猛威を振るう口蹄(こうてい)疫問題で、これまで感染が確認されていなかった県南西部の都城市でも、牛3頭に感染している疑いがあることがわかった。10日午前6時現在、遺伝子検査が行われており、数時間中に結果が判明する見通し。
山田農水相は「3頭なんだけど、まぁ、まず同居のほかの6頭も含めて、まず9頭を今晩(9日夜)のうちに殺処分して」と述べた。
宮崎県では、これまでに県東部の川南町と、すでに移動制限が解除されている県西部のえびの市周辺で、口蹄疫の感染が確認されているが、9日、県南西部の都城市で初めて感染の疑いがある牛3頭が見つかり、10日午前6時現在、遺伝子検査が行われている。
都城市は、牛・豚ともに全国トップクラスの生産エリア。
この問題を受けて都城市では、対策本部を立ち上げ、9日夜から対応を進めている。
宮崎・都城市の長峯市長は「現場に行きましたらですね、おそらくマニュアル通りにいかない部分というのも相当出てくると思いますが、現場の人間の判断で最善を尽くすために、必要なことをしっかりとやっていただきたいというふうに思います」と話した。
感染の疑いがある牛が見つかった農家では、250頭の牛が飼育されており、宮崎県は、遺伝子検査の結果を待たずに全頭を殺処分した。
また、政府は9日に引き続き、10日も官邸で口蹄疫対策本部を開いて、対応を協議する予定。
今回の問題について、東京農工大・白井教授は「(ワクチンの)計画はよかったんですけども、それが機能を果たしていないわけですね。えびの市の地域は正常化してですね、完全に制限を解除しましたよね。あれは、ちょっと早すぎたんじゃないかなと」と指摘している。
(06/10 06:11 テレビ宮崎)