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子ども手当 9市町で支給

2010年06月11日

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子ども手当を受給するために必要な書類を提出する夫婦=松茂町役場

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県内24市町村の支給開始日と支給対象人数

 「子ども手当」の支給が10日、県内でも9市町でスタートした。金額は中学3年まで1人あたり月1万3千円。県全体では10万5千人余りが対象で、30日までに全市町村で支給が始まる。

 6月に支給されるのは4、5月分。10月に6〜9月分、来年2月に10〜1月分が支払われる。民主党は、来年度以降は月2万6千円の満額支給を目指していたが、長妻昭・厚生労働相は「難しい」との見解を示している。

 原則として口座振り込み。口座がない人や特別な事情がある人は役所で現金で受け取れる。これまで児童手当を受けていなかった人は、各自治体が設けた期限までに申請していれば今月から受給できる。遅れた人は7月以降になる予定だ。

     ◇

 10日に支給が始まった町で、子どもをもつ親に使い道や制度への意見を聞いた。
 勝浦町星谷の美容店経営、本平真代さん(32)は5歳と2歳の娘がいる。夫婦で店に出ているため保育所に預けており、保育料は月8万円超。「結構な出費なので、子ども手当は助かります」

 北島町北村のパート従業員忠津永慧(えいけい)さん(40)は「将来の学費用に貯金する」という。娘は小学6年。給食費や修学旅行費など月1万円は学校へ支払う。ピアノと英会話のレッスン代が月2万円。体が弱く医療費もかかる。「子ども手当より、学校の雑費をすべて無料にして、義務教育の間は医療費を全額助成してもらいたい」と話した。

 つるぎ町半田でそうめん業を営む男性(45)には中学3年の娘と小学6年の息子がいるが、子ども手当に大反対。「手当に財源を当てる分、消費税や法人税の増税が待っている。うちみたいな零細企業はつぶれる」。子ども手当は生活費として使うという。

 支給が始まった役所には「何時に振り込まれますか」「児童手当も引き続きもらえますか」との問い合わせがあった。

(花房吾早子)

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