山口が引退後に興行…ＪＢＣ不快感

　プロボクシングＷＢＯ（日本未公認）世界スーパーバンタム級３位の山口賢一（３０）が１３日、大阪・守口市内で「エキシビションマッチ」として１０回戦を行い、５回２分２７秒で“ＫＯ勝ち”した。国内で引退した選手が試合形式で行った一戦にＪＢＣ（日本ボクシングコミッション）は不快感を示した。

　山口は昨年５月に国内で引退届を提出し、海外を拠点に活動。試合はタイ人選手に左ボディーブローで１０カウントを呼び込んだが、レフェリーら試合役員の技量は不透明で、ヘッドギアなしで行われた。ＪＢＣの中山喜治関西事務局長は「管轄外で止める力はない」とした上で「事故が起きなくても、ボクシングの競技の価値を低下させかねない」と困惑。山口はＷＢＯ世界王座挑戦に向けて交渉を進めている。