「はやぶさ」 大気圏に突入
K10050861611_1006140113_1006140116
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

「はやぶさ」 大気圏に突入

6月13日 23時50分

度重なるトラブルで一時は帰還が危ぶまれた日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、13日午後11時前、大気圏に突入しました。「はやぶさ」からは、小惑星の石が入っている可能性のあるカプセルが予定どおり分離され、オーストラリアの砂漠に向けて電波を出しながら落下していることが、地上から確認されました。

「はやぶさ」は地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、度重なるトラブルに見舞われながら7年ぶりの帰還を目指していました。13日午後8時前、小惑星の石が入っている可能性のあるカプセルを切り離した「はやぶさ」は、午後11時前、大気圏に突入しました。その後、オーストラリアにいる宇宙航空研究開発機構の観測隊が、流れ星のように光を放って落ちていくカプセルの光跡を確認し、さらに、カプセルがオーストラリアの砂漠に向けて電波を出しながら落下していることも地上から確認されました。カプセルはすでに地上に落下しているとみられ、宇宙航空研究開発機構は、このあと、ヘリコプターで落下地点を確認することにしています。太陽系の誕生当時の姿をとどめるとされる小惑星の石を持ち帰ることができれば世界初の快挙で、地球誕生の謎の解明につながる手がかりが得られると期待されています。