はやぶさ カプセルの落下確認
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はやぶさ カプセルの落下確認

6月14日 1時8分

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が、13日夜、7年ぶりに地球に帰還しました。「はやぶさ」からは、小惑星の石が入っている可能性のあるカプセルが分離され、オーストラリアの砂漠のほぼ予定どおりの場所に落下したことがヘリコプターから確認されました。

「はやぶさ」は地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、度重なるトラブルに見舞われながら7年ぶりの帰還を目指し、13日午後11時前、大気圏に突入しました。はやぶさの本体は大気圏で燃え尽きましたが、小惑星の石が入っている可能性のあるカプセルは分離され、宇宙航空研究開発機構によりますと、カプセルはオーストラリア南部の砂漠のほぼ予定どおりの場所に落下したことがヘリコプターから確認されました。現地では、はやぶさの本体が大気圏で花火のように輝きながら燃え尽きていく様子や、そこからカプセルが赤い球となって現れ、地表に落下していく様子が、10秒以上にわたって観測されました。宇宙航空研究開発機構は回収隊を現場に向かわせ、早ければ14日午後にもカプセルを回収し、運搬用のコンテナで日本に運ぶことにしています。太陽系の誕生当時の姿をとどめるとされる小惑星の石を持ち帰ることができれば世界初の快挙で、地球誕生の謎の解明につながる手がかりが得られると期待されています。