【ブルームフォンテーン(南アフリカ)江連能弘】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、4大会連続4度目の出場となる日本は14日午後4時(日本時間午後11時)から、当地のフリーステート競技場で1次リーグE組第1戦のカメルーン戦に臨む。13日は試合会場で公式練習を実施。最終調整で本番に備える。
自国開催以外のW杯で未勝利、過去3大会の初戦で白星のない日本にとって、初戦は最大の山場となる。19日の第2戦がオランダ、24日(日本時間25日)の第3戦はデンマークが相手と強豪が控えるだけに、この試合で勝ち点を獲得することが02年日韓大会以来の1次リーグ突破に向けても欠かせない。
大会直前の強化試合は4連敗中だが、5月下旬からのスイス合宿から現在まで、故障などによる長期離脱者もなく、ほぼ順調に調整してきた。当地入りした12日、韓国がギリシャを破って今大会アジア勢初勝利を挙げると、岡田監督は「次は我々だ」と選手に呼び掛けるなど、チームは程良い緊張感とともに、士気も高まっている。ゲームキャプテンの長谷部(ウォルフスブルク)は「国を代表し、強い気持ちを持って戦いたい」と話している。
日本の布陣は1トップが濃厚で、最前線には本田(CSKAモスクワ)が起用される見通し。W杯アジア予選を通じて主軸だった中村俊(横浜マ)はベンチスタートとみられる。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の45位に対し、カメルーンは19位。通算成績は日本の2勝1分けで、いずれも日本国内で対戦している。
毎日新聞 2010年6月13日 19時54分