関連記事
【連載企画】口蹄疫同時多発(下)
「国家的危機」と認識 首相来県、農家らに面会
もっと深刻な現場見て 農家、防疫主導注文も県
本音で議論できた 意欲感じ首長ら好感
主力種牛5頭抗体検査も陰性 尾八重の制限解除
20日までに埋却を 国の方針、知事が指示
国、責任回避か 官房長官名で「指示書」
九州南部梅雨入りで作業遅れ懸念
新富の1農場の豚に感染疑い
ワクチン接種家畜埋却終了 日向
県境6カ所の通行止め開始 鹿児島県曽於市
3隣県での消毒義務化
「また牛飼う」 日向市東郷町安藤さん夫婦
練習場所移り対外試合禁止 球児の夏にも影響
家畜の怒り鎮めたい 川南町孫谷、清水で慰霊祭
歌で「故郷」に恩返し コブクロ・今井美樹・布袋寅泰さん応援歌制作
広がれ支援の輪 啓発リストバンド販売
ひょっとこ夏祭り中止 Tシャツ収益は義援金に
1000円お得商品券 木城商工会売り上げ回復図る
8割「売り上げ減」 都城商議所アンケート

20日までに埋却を 国の方針、知事が指示
(2010年6月13日付)
東国原知事は12日、口蹄疫の感染疑いが確認された牛や豚の殺処分と埋却を20日までにすべて終えるよう国から方針を示され、発生自治体に処理を急ぐよう指示したことを明らかにした。
知事は報道陣に対し「計画を立てて20日までにやってほしいという要望がきている。この要望は重たい。(埋却候補地の周辺地権者の)合意を早く取って一刻も早く殺処分と埋却を進めていただきたい」と述べた。
県によると、11日に国から方針を示され、発生自治体の中でずれ込む可能性のある高鍋町の担当者と協議。獣医師など必要な人員を国や県が支援することで、当初の予定を前倒しして土地取得や埋却を進めることになった。ほかの自治体については20日までに終わる見込みという。
同町は発生25農場のうち11農場が未処分。うち2農場は埋却予定地周辺の同意が得られていない。町産業振興課は「県と連動し、国の方針に沿って動いている。地権者との交渉がネックになっており、せかさず理解を求めていくしかない」と話している。
疑似患畜の殺処分と埋却をめぐっては、周辺地権者の反対により埋却地の確保が難航するケースが続出。処分の遅れが、感染拡大の一因になっていると指摘されている。県内で感染・感染疑いが確認された19万4366頭のうち、未処分は2万9583頭で進ちょく率は84・8%(11日現在)。12日からの梅雨入りで、作業への影響も懸念されている。