日本ハム−中日 6回表1死、二ゴロに倒れる森野=札幌ドームで(小嶋明彦撮影)
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◆日本ハム9−0中日
久々の登板といえども、やはりダルビッシュは脅威だった。右ひざの違和感で中13日のマウンド。
「よくも悪くもなかった」と和田も評するように、相手は決して絶好調でなかったが、7回まで無得点。投手が代わった8回以降もゼロ行進は続き、今季6度目の完封負けを喫してしまった。
試合前の時点で交流戦通算で3試合で対戦し、防御率1・16。そんな悪いデータが再現されたかのような結果になった。初回を3者凡退に封じ込められると、2回以降も打ち崩せなかった。140キロ台後半の速球やスライダー、カーブに苦しめられた。安打はわずか3本。「なかなか打てないですね」。4回に中越え二塁打を放ち、三盗を決めた和田も、ダルビッシュの安定感に脱帽するばかりだった。
これで6度のゼロ封負けのうち、今夜を含めて0−9の敗戦が4度目となった。ちなみに残り2度も0−8だ。打線だけに責任があるわけではないが、今季はやや大敗が目立っている。
日程を考慮すれば、今季はもうダルビッシュとの対戦の可能性がないのだけは救い。大敗でもブランコが6月に入って初めてのマルチ安打を決め、和田も4番に座ってからの2試合で8打数4安打の打率5割。成績を残している。ブランコは「いい感じで打てた。調子は上がってきている」と話し、和田は「明日こそ? そうですね」と前だけを見すえた。開幕からずっと好成績の森野も3番に座っている。
もうダルビッシュにやり返すことはできないが、13日も相手は同じ日本ハム。クリーンアップを中心として、この日の屈辱を晴らすしかない。 (清水裕介)
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