日本ハム−中日 5回裏無死一、二塁、稲葉に3ランを浴びるネルソン=札幌ドームで(小嶋明彦撮影)
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次回につながる“みそぎ登板”だと思いたい。2月に沖縄・那覇空港で実弾を所持していたとして銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕され、不起訴処分になっていたネルソンが5点ビハインドの5回から登板。球団から下された3カ月間の出場停止処分明けの今季初登板は4イニングで9安打の4失点だった。
「初登板だから緊張していた。真っすぐが思うところにいかなかったんだ。ただ、2イニング目は1イニング目より落ち着いて投げられた」
炎上の幕開けだった。5回は先頭の田中、森本に連打を許すと、続く稲葉にこの日最速の147キロ速球を右翼席に運ばれる。さらにその後も制球が定まらずにこの回だけで4失点。本人の言葉通り、2イニング目以降は無失点も、残り3イニングいずれも得点圏に走者を置いたピンチの連続。何とか3イニングとも併殺に仕留めて切り抜けたが、胸を張れる内容ではなかった。
「次はもっといい内容で投げられるよう頑張りたい」。もう1人の外国人右腕・バルデスが不振で2軍降格中だけに、まだ期待はされている。今回の騒動は母国・ドミニカ共和国で護身用に所持していた実弾を取り忘れて来日したことが発端。完全な不注意だっただけに何としても借りを返したい。 (兼田康次)
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