映画「アウトレイジ」役柄さながらの鋭い視線を送る(左から)三浦友和、北野武監督、椎名桔平、加瀬亮=東京都新宿区の新宿ミラノ(撮影・持木克友)
北野武監督(63)の最新作「アウトレイジ」が12日、全国155スクリーンで封切られ、100万人動員、興収15億円が見込める好スタートを切った。都内で舞台あいさつをした北野監督も満員の客席に「監督の山田洋次です。見たらがんが治ったとか言って下さい」とジョーク全開で笑顔を見せた。
裏切りだらけのヤクザ社会の悲哀を描くバイオレンスアクション。椎名桔平(45)、三浦友和(58)ら共演者9人を引き連れて登場した“北野組長”は「キャリアある役者をそろえると楽だった。ありがたかった」と子分を称賛。
近作は難解な作風で興行的には振るわなかっただけに、10年ぶりのヤクザもの回帰で得た、ヒットへの確かな手応えに満足げだった。
同作は米国での配給も決定した。