「にっかつロマンポルノ」復活作で主演の舞台女優が新たな挑戦

「演出の鐘下さんは立ち位置や舞台上の動きなどをあらかじめ分かりやすく指示してくださるので、役の内面を引き出しやすく、とても勉強になります」

　１４日から始まる、グループる・ばる公演「高橋さんの作り方」（作＝土屋理敬、構成・演出＝鐘下辰男）に出演する。

　広島出身。柄本明主演の映画「カンゾー先生」を見て感動、短大卒業後、上京して柄本主宰の劇団東京乾電池に入団した。

　今回の舞台はとある求人広告を見て集まったインターネットカフェの住人たちの人間模様を描いた作品。

「私は松金よね子さんの娘役。公衆の面前で初めて母と娘が本音で向かい合うという、ちょっぴりシリアスなシーンを演じます」

　今年２月に公開された、にっかつロマンポルノ再生第１弾「団地妻　昼下がりの情事」に主演した。

「家族に内緒だったので撮影後にスポーツ紙の記事を見た父が電話してきました。てっきり怒られると思いましたが、きちんと説明したら『しっかり濡れ場をやってこい』って。涙が出るほどうれしかったですね」

◇「高橋さんの作り方」は２３日まで、池袋・あうるすぽっとで。ほかに岡本麗、田岡美也子ら出演。当日４７００円。（電話）０３・５９４２・９０２５

（日刊ゲンダイ2010年5月13日掲載）