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◆オリックス7─1横浜(12日・京セラドーム大阪)岡田オリックスがセ・パ交流戦初Vに王手をかけた。3回に左太もも裏痛から復帰したカブレラが約1か月ぶりの逆転10号3ランを放つと、5回にはT―岡田も13号3ラン。投げては先発・山本が6回5安打1失点の力投で交流戦4連勝。交流戦単独トップとなり、4月24日以来となる貯金生活に突入した。13日の横浜戦(京セラD)に勝つか引き分ければ、自力優勝が決まる。
少し前までは遠くにかすんでいたはずの“頂点”が、今ははっきりと見えている。頼れる男が帰ってきた。1点を追う3回2死一、二塁、カブレラが左翼席に逆転の10号3ラン。スイングした瞬間にバットを放り投げた助っ人は、一塁ベンチを指さしながらゆっくり一塁へと走りだした。
5月13日のヤクルト戦(神宮)以来、約1か月ぶりの感触だった。「その前の3打席くらいからボールがよく見えていた。軸足に体重を残してコンパクトにスイングすることができた」と、満足げに振り返った。
左太もも裏の肉離れで5月19日に出場選手登録を抹消。9日に1軍に昇格したばかりだった。岡田監督も「(交流戦)明けから本調子でええ」と親心をかけたが、その期待をはるかに上回る一発。5回にも左前適時打で追加点を挙げると、「代役4番」も乗せられた。
続くT―岡田が無死一、三塁から左中間へ豪快な13号3ラン。「手応えは完ぺきだったけど、打球が低かったので(入るか)どうかなと思った」。キャンプ中からカブレラから打撃のアドバイスを受け、不在の期間は4番を任されていた若き和製大砲。師匠の前で成長ぶりを見せ、今季2度目のアベック弾で試合を決定づけた。
交流戦に入るまでに最多7あった借金を完済。4月24日以来となる貯金1となった。阪神監督時代の2008年に星勘定を口にして交流戦優勝を逃した(2位)苦い経験から、「優勝」の2文字を“封印”している岡田監督も「まあ、明日やな。すべての面でいい形で終われば、いい結果になるんちがうかな」とニヤリ。待ち望んだその2文字を口にする瞬間が、確実に近づいている。
◆MVPの行方 オリックスでは全23試合に出場して92打数36安打の打率3割9分1厘で、交流戦2位の坂口が有力。左足首ねん挫などで7試合欠場したT―岡田は、規定打席不足ながら59打数19安打の打率3割2分2厘、5本塁打、3度の勝利打点を含む22打点と可能性がある。投手では4勝の山本が候補か。西武には今交流戦で3割を打つ打者がおらず、13日に先発予定の岸が勝てば、涌井と並ぶ4勝となる。
(2010年6月13日10時35分 スポーツ報知)