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【安藤慶太が斬る】かくて国家や日本人の名誉は貶められる (5/5ページ)

2010.4.11 18:00
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 原告側に言いたい放題に主張が許され、国側も裁判所もそれを黙って聞いて異を唱えずにいる。すると判決はどうなるだろうか。反対尋問がなく検証されぬ原告の主張がそのまま判決に盛り込まれ、それが、事実と認定されてしまうことになる。言い放しの歴史糾弾が事実と認定されたことになり、今度はそれがマスコミに大々的に取り上げられたり教科書に掲載されうる事実として扱われ、いずれ猛威を奮うのである。

 彼らが負けるかもしれない裁判を何度も何度も起こすメリットはここにある。万が一勝てばそれはそれで良いし、負けても主張は存分にできる。国側は何も異を唱えない可能性が高いから、自分たちの主張が反証されずに「事実」としてお墨付きが得られる。裁判所も訟務検事も、自分たちはそのことの深刻さがよくわかっていないのである。

名誉を守る必要性

 「日本の国には国の名誉日本人の名誉を守る機関がない」。これは自ら百人斬り訴訟の原告代理人を務め、国政に転身した稲田朋美衆院議員の言葉である。

 繰り返しになるが、深刻なのは左翼系の市民グループの裁判闘争ではない。自分で自分のやっている仕事の使命を認識できずに、ひどい場合には喜々として、国をおとしめる判決を書く裁判官であり、裁判に勝つことだけを自分の仕事だと認識して、いかに自分の国がおとしめられても、何の痛痒も感じない、反論もまともにせずに裁判勝利を貫ける訟務検事の姿勢こそが深刻なのである。

 慰安婦をめぐる対日非難決議が米国下院で可決されたときも、日本の世論はもちろん、政府や立法府に、その不当性を毅然と主張する声は少なかった。したがって裁判官や訟務検事だけが深刻だとは思っていない。世界には、日本に対する悪意が厳然と存在する。日本を隷属させ、延々と金をむしり取る仕組みを作りたいと画策する動きがあって虎視眈々(たんたん)と日本をはめる機会をうかがっているのだ。無警戒に「決議されても仕方ないじゃない、だって悪かったんだから」などと漠然と考えている人々にもその大きなツケは及ぶ。そのとき、初めて事の重大性に気づくのであろうか。

(安藤慶太・社会部専門職)

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