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中津江村元村長 カメルーン応援へ強行軍
カメルーンの国旗を模した手作りポンチョ持参し、南アフリカへ出発する大分・旧中津江村(現・大分県日田市中津江村)の坂本休・元村長
Photo By スポニチ |
14日のサッカーW杯日本―カメルーン戦観戦のため、02年日韓大会でカメルーン代表のキャンプ地となった大分県の旧中津江村(現日田市中津江村)の坂本休(やすむ)元村長(79)が12日、福岡空港から南アフリカへ向けて出発した。片道27時間、3泊6日の強行軍にも「1カ月ちょっと前にパスポートを10年更新した。次のブラジル大会も行く」と元気ハツラツだった。
午前8時半、空港に現れた坂本さんは早くも臨戦態勢だ。
同国のエンブレム入りのネクタイと国旗を模したピンバッジをつけ「すべての力を尽くしてカメルーンを応援してきます。日本対カメルーン戦はどちらにもW杯は素晴らしいというところを見せてほしい」とニッコリ。青いTシャツ姿の日本サポーターの集団を見つけると、笑顔で歩み寄って握手した。
親類と2人で申し込んだ応援ツアーは機内で2泊するため「3泊6日」となる強行軍。香港経由でヨハネスブルクまで約27時間の長い旅だが「飛行機の長旅は好きなんです。全然気にならない。70代の青春の最後にW杯応援です」と元気いっぱい。4月末にパスポートを10年更新したことを明かし「2年後のロンドン五輪と4年後の(W杯)ブラジル大会にも行くつもりです。その後は日本でありますからこれも楽しみですね」と、日本が招致中の22年大会まで追い掛けるつもり。その時は91歳だ。
旅行カバンに大切にしまったのは、地元の小学生らで作った「なかつえ」「がんばれカメルーン」などと書かれた応援の旗(横2・5メートル、縦1・1メートル)。前日の11日の壮行会で託され「(02年W杯キャンプ時に来日した選手の)エトオやR・ソングたちに何とか直接会う機会があれば(応援の)気持ちを伝えたい」と元代表のエムボマ氏を通じて代表に渡す予定だ。
坂本さんは両国の友好に貢献したとして03年に日本人で初めて同国政府から勲章を授与され、自らも「日本人のカメルーン人」と称している。ただ、日本からのツアーのため現地での応援席は残念ながら日本側。でも、手作りの応援ポンチョを見せながら「これを着るのは日本のサポーターさんにも了解していただきます!」と“アウェー”での応援に張り切っていた。
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