ソニーは10日、同社が1990年末までに生産したブラウン管のカラーテレビから発煙・発火する事故が国内外で計7件起きたと発表した。同社は、内部の部品の劣化が原因だとして、生産から20年以上たったブラウン管のカラーテレビ全機種の使用を中止するよう呼びかけている。
長期間の使用で、内部の部品が劣化し、色むらを抑える回路の周辺から発火したという。けが人はいないとしている。
使用中止の対象は、68年〜90年末の間に生産した337機種。国内では1328万台、海外でも859万台が出荷されたが、現在国内で使用されている同時期のブラウン管カラーテレビは、1万3千台ほどとみている。問い合わせは同社の専用フリーダイヤル(0120・256・654)。