厳しい雇用情勢が続くなか、ことし3月に生活保護を受けた世帯は過去最多となる134万世帯に上ったことが厚生労働省のまとめでわかりました。厚生労働省は「失業者の支援制度を多くの人に利用してもらうことで、生活保護の増加に歯止めをかけていきたい」と話しています。
厚生労働省によりますと、ことし3月に生活保護を受けた世帯は全国で134万3944世帯に上り、前の月より1万4607世帯増えて、過去最多となりました。また、生活保護を受けている人数も、前の月より2万2804人増えて186万6157人となっています。生活保護を受ける世帯は、雇用情勢の悪化や高齢化などの影響で増加が続いており、月ごとの増加世帯数は、去年3月から13か月連続で1万世帯を超えています。このため、昨年度の月平均の生活保護の受給世帯数は、推計で127万世帯余りとなり、前の年度から12万世帯余り増えたほか、受給者数の月平均も推計176万人余りと、前の年度から17万人余り増えています。厚生労働省は「失業率が高い状態にあるなか、失業者の支援制度を多くの人に利用してもらうことで、生活保護の増加に歯止めをかけていきたい」と話しています。