 |
| 児童の目の前で披露された舞楽＝久喜市立栗橋小学校体育館
|
久喜市立栗橋小学校（小島明身校長、児童数６４２人）の開校１０周年を祝う記念式典が１１日、同校で開かれた。記念演奏会として、東京・港区の浄土宗大本山増上寺から雅楽会（伊藤広喜代表）を招き、児童らを日本古来の音の世界に導いた。
増上寺雅楽会は１９３６年に設立し、会員総数約２３０人。４月の宗祖法然上人御忌大会での上演ほか、各寺院や学校などにも出向き、演奏している。
この日は雅楽会１２人が同校を訪れ、音合わせの楽曲「平調音取（ひょうじょうねとり）」、代表的な演目「越天楽（えてんらく）」などを披露。演奏の合間には笙（しょう）や琵琶（びわ）など楽器説明もあった。
中国北斉の陵王（りょうおう）をしのばせる華麗な仮面を付けた勇壮な１人舞の舞楽「陵王」では、迫力ある舞いを間近に見て、児童らも興味を示していた。６年生の浜野ひろき君（１１）は「陵王は同じように繰り返される舞に何か意味があるようで面白かった」と話した。
１年生の青木美空（みく）さん（６）は「雅楽はお祭りみたいな音だった。舞いにはびっくりした」と楽しそうだった。
栗橋小学校は２００１年４月、旧栗橋町立栗橋東第一小と第二小、北小の３校が統合し、第二小学校跡地に開校。児童数は栗橋南小学校（７３４人）に次ぎ、市内で２番目に多い。
雅楽の記念演奏会の後、学年ごとに児童がダンスや合唱、オペレッタ（歌劇）などを披露した。小島校長は「子どもたちの笑顔がきらきらと輝く魅力と活気あふれる学校をつくっていきたい」と話していた。
|